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トランスメディア提供アイコン01 注意の能力2

自分は瓶のビールが嫌いである

というのも、上司などと飲む時にお酌をするのが結構めんどくさい。

生ビールの方がおいしいという理由もあるけど。

上司の話しに注意をむけつつ、周りの人のビールの状況も定期的に確認!確認!

っていうのがとても疲れる。

ましてやアルコールで注意散漫状況になっているのに、というか注意散漫になるためのような

飲み物を飲んでいるのに、気を使う状況をしいられるという矛盾。


でも、日本人はこういう人に気を使うという事が出来てしまう。

気を使える民族であるという事はパナマに来て実感することが多い。


例えばパナマ人は人の話を聞けない。

パナマ人どうしで話していても、携帯が鳴ったり目の前のものが気になると、

そっちに気がそれて話を聞いていない。

あるいは自分が体調が悪くて、これでもかって体調悪いんですけどアピールをしていても気づかず話しかけ続けたりする。


これって注意力の違いにあるのかなって最近思う。


リハビリ中もセラピストは注意散漫だし

パナマの建築物が歪んでいて、ドアが閉まりにくいのも

ペンキが雑に塗られているのも

コンセントが真っ直ぐついていないのも

繊細な料理がないのも

スーパーのレジの人が合いそう振り向きながらレジ打てないのも

ファーストフードの店員の動きが鈍いのも

そういう注意能力のキャパが一原因として向上につながらないのかなっとか思ったりする。


文化の違いと言えばそれまでだけど。


それは発達過程の学習に大きく左右されてるのかなって思う。

例えば、日本の幼稚園児は楽器を演奏したり、劇をしたり、踊りをしたり、常に盛り沢山の学習をしている。

体のバランス、聴覚、視覚、触覚 あらゆるものに配慮しながら一つの事に注意をむけて完成させるみたいな行事が多い。

でも、パナマの場合は違う。

小学校でさえ、どの授業もユルーイ感じでまとまりがない。

体育とかも自由時間みたい。


今、同期隊員が理科の先生として実験の授業の普及に取り組んでいるが、

パナマでは実験の授業がない。

理科の先生ですらアルコールランプや試験管の正しい使い方がわからないらしい。

パナマの先生同士で実験を行うセミナーに参加したけど、その時の先生達の実験に対する注意力の無さに驚いた。

自分が中学生だった頃に理科の実験で何をしたかスッカリ忘れたけど

今、その意味があったのかなって思える。

例えば、アルコールランプの消し方にしても先生の話を聞きながら、かなり集中して消すという作業を学んだ記憶がかすかにある。

思考や発想の基盤となる注意・集中を教育過程で身につけてきたのかなって思う。


日本には学習のために物があり、システムが整っている。

そんな中で勉強でき、発達できた事は本当にありがたいことだったんだなと思う


でも、その注意・集中の能力のお陰で、

勤務時間中は集中し続け、残業にまで集中して、人に気を使いっていう毎日が当たり前というか

それは社会人の絶対条件みたいな感じにもなってるなって思う。


パナマ人をこの状況に置いたら、一日で爆発!ストライキ間違いなし。


日本人は常に色んな物事に注意をむけ集中しているから、ウトウトして眠る人が多い。

脳がヘトヘトなんだろう

でも、パナマの人はあんまりウトウトと居眠りをしない。

バスの中でも暇な仕事中でもウトウトしている人がいないのに驚く。


どっちがいい生活なのかっていうとわからないけど、

ほんとに国の違いっておもしろいなって思う。


そして、今はタコわさびと生ビールが無性に欲しいのです。

by power_of_youth82 | 2011-07-15 14:30

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