向く方向を変えて
またまたレィネル君です。
今日からカウンターパートはバカンス、静かなリハビリ室でレイネル君と二人で体の勉強をしました。
相変わらず首は右を向き続けるレイネル君です
真っ直ぐをむかされること、あるいは左をむかされることは
レイネル君にとって恐怖で、泣きだしそうになります。
呼吸も難しくなります。
右ばかり向くことで、明らかに体の変形は進み、さらに左が向けない体になってきています。
そんなレイネル君、今日は着いたときから全身を震わせ緊張していました。
少し手の位置の勉強をしたあとガラガラを使い遊びました。
ガラガラの音が鳴るとレイネル君が、アーーと声をだしました。
何度やっても声をだします。そして声を出すときは決まって首が真っ直ぐ向くのです。
ガラガラを握った右手を何度も動かし、さっきまで全身を強張させて震えていたのが嘘のように、体の力が抜けました。
最近は「右手を口にもっていって、間違えて噛むこともあるの」と家族は困りげに言っていました。
でも、音だけの世界ではなく、自分の右手を知った彼はの世界は本当に広がったと思います。
「悪い事ではないですよ、次は左手をおしえましょ」と家族に言いました。
自身の左側を知ることはを彼の世界をさらに広げると同時に、体の変形もとどめてくれます。
でも、右の手と自分の口の位置ぐらいしかない彼が左の世界を知ることは、
どのくらいの高さかわからない高台から飛び降りろ!!
と言っているぐらいに怖くて、不透明で、受け入れがたい事なのかな?!と感じています。
それをどうやって教えていっていいのか、今の自分には正直わかりません。
ここのリハビリに慣れるうちに、日本でリハビリしていた時におもいついていた方法や感情がもやがかかったみたいに見えなくなってきたりします。
時々レイネル君を見ても何も感じとれなくて・・・・・・になったりします。
今日はそんななか冷静に色々考えました。
ここに来て8カ月が過ぎようとしています。
レイネル君が左を向くのを嫌がるように、
自分もここの生活と向き合うことにいくらか否定的だったのかな?と考えるようになりました。
それは先々週末にパナマ人と遊んだり先週末に行った旅行を切っ掛けに感じだしたことです。
仕事に主をおいていない彼らの生活に共感できない事だけで・・・・
落ち込み、時に否定的になり、沢山不貞寝をしました。
そして、日本だったら??!?!なんてことも沢山考えたりして・・・・・
でもここはパナマ。
もっとパナマと向き合わなければ、現地の人の生活を感覚で受け止めなければ
そこに向き合うことが出来てから、物事を出発しなければ と感じるようになりました
ここの人達のペースになると、思い描いていたような大きな活動は出来ないのかも??!
なんてことも思いますが、
ここのペースで物事を変えていかなければ何も根付かないな と思うようになりました。
ここのペースだからある良いところとも、もっと向き合おうと思います。
それを感覚でうけとめ体験すること、それがここに来た一つの意味でもあるように思います
パナマの良いところは沢山感じてはいたのに・・・
例えば、毎朝通勤路の同じ場所で笑顔で挨拶してくれる見知らぬおばさんの笑顔に元気をもらったり、
ジョギング帰りにこのレストランで食べる夕食は、隣りの人や店員さんが親しく話しかけてくれて、
一人の夕食ではないなと感じたり
でも、そういうのと向き合わず仕事の事ばかり見ていたのかなと思います。
というか、変わりたくない自分がわざとそれを見て否定的に捉えていたのかなと思います。
人が何か物事を変えようとする時や変わろうとする時、
周りの人や状況が足を引っ張ることがあるけど、
何よりも今まで培った自分自身の脳の記憶が足を引っ張ります。
人の安定を保つ上で、恒常性を求めるのは自然で、自分たちに備わった欠かせない機能ですが、
少しずつ変わっていきたいなと思います。
ダイエットしても元の体重に戻るように食べ物を求めるみたいに
スペイン語を話せるようになっても、2,3日日本人と過ごすとすぐに話せなくなるみたいに
価値観や考えを変えるのも同様に難しいけど
こんな貴重な場にいるから、それなりの努力をして、足を踏み入れて、色々考えようと思います
そもそも、協力隊は現地の人と同じ物を食べ、同じ言語を話し、同じ生活をして、協力していくってのが根本にあって
言葉でいわれると、そうすることは当然で、自分にもできると思っていたけど
体験すると難しいことも多いなと思います。
やはり読んだり、聞いたりすることじゃなく、感覚からの体験から発想していかないとねと思います。
いずれにせよ、レイネル君が左の世界に目を向けることよりも
自分が見なければいけない世界は、もっと簡単なことなんだと思うし、
そこに向かうことの不安なんて比べ物にならないぐらい、やわい事なんだと思うから
レイネル君に負けないようにしないと・・・・
ということで、少しこの国も好きになりつつあり、反面ボンヤリもしてきつつあるけど、
しっかり向き合おうと思うわけです。
少なからず、不貞寝はしなくなった というどうしようもない進歩はしました。
今日からカウンターパートはバカンス、静かなリハビリ室でレイネル君と二人で体の勉強をしました。
相変わらず首は右を向き続けるレイネル君です
真っ直ぐをむかされること、あるいは左をむかされることは
レイネル君にとって恐怖で、泣きだしそうになります。
呼吸も難しくなります。
右ばかり向くことで、明らかに体の変形は進み、さらに左が向けない体になってきています。
そんなレイネル君、今日は着いたときから全身を震わせ緊張していました。
少し手の位置の勉強をしたあとガラガラを使い遊びました。
ガラガラの音が鳴るとレイネル君が、アーーと声をだしました。
何度やっても声をだします。そして声を出すときは決まって首が真っ直ぐ向くのです。
ガラガラを握った右手を何度も動かし、さっきまで全身を強張させて震えていたのが嘘のように、体の力が抜けました。
最近は「右手を口にもっていって、間違えて噛むこともあるの」と家族は困りげに言っていました。
でも、音だけの世界ではなく、自分の右手を知った彼はの世界は本当に広がったと思います。
「悪い事ではないですよ、次は左手をおしえましょ」と家族に言いました。
自身の左側を知ることはを彼の世界をさらに広げると同時に、体の変形もとどめてくれます。
でも、右の手と自分の口の位置ぐらいしかない彼が左の世界を知ることは、
どのくらいの高さかわからない高台から飛び降りろ!!
と言っているぐらいに怖くて、不透明で、受け入れがたい事なのかな?!と感じています。
それをどうやって教えていっていいのか、今の自分には正直わかりません。
ここのリハビリに慣れるうちに、日本でリハビリしていた時におもいついていた方法や感情がもやがかかったみたいに見えなくなってきたりします。
時々レイネル君を見ても何も感じとれなくて・・・・・・になったりします。
今日はそんななか冷静に色々考えました。
ここに来て8カ月が過ぎようとしています。
レイネル君が左を向くのを嫌がるように、
自分もここの生活と向き合うことにいくらか否定的だったのかな?と考えるようになりました。
それは先々週末にパナマ人と遊んだり先週末に行った旅行を切っ掛けに感じだしたことです。
仕事に主をおいていない彼らの生活に共感できない事だけで・・・・
落ち込み、時に否定的になり、沢山不貞寝をしました。
そして、日本だったら??!?!なんてことも沢山考えたりして・・・・・
でもここはパナマ。
もっとパナマと向き合わなければ、現地の人の生活を感覚で受け止めなければ
そこに向き合うことが出来てから、物事を出発しなければ と感じるようになりました
ここの人達のペースになると、思い描いていたような大きな活動は出来ないのかも??!
なんてことも思いますが、
ここのペースで物事を変えていかなければ何も根付かないな と思うようになりました。
ここのペースだからある良いところとも、もっと向き合おうと思います。
それを感覚でうけとめ体験すること、それがここに来た一つの意味でもあるように思います
パナマの良いところは沢山感じてはいたのに・・・
例えば、毎朝通勤路の同じ場所で笑顔で挨拶してくれる見知らぬおばさんの笑顔に元気をもらったり、
ジョギング帰りにこのレストランで食べる夕食は、隣りの人や店員さんが親しく話しかけてくれて、
一人の夕食ではないなと感じたり
でも、そういうのと向き合わず仕事の事ばかり見ていたのかなと思います。
というか、変わりたくない自分がわざとそれを見て否定的に捉えていたのかなと思います。
人が何か物事を変えようとする時や変わろうとする時、
周りの人や状況が足を引っ張ることがあるけど、
何よりも今まで培った自分自身の脳の記憶が足を引っ張ります。
人の安定を保つ上で、恒常性を求めるのは自然で、自分たちに備わった欠かせない機能ですが、
少しずつ変わっていきたいなと思います。
ダイエットしても元の体重に戻るように食べ物を求めるみたいに
スペイン語を話せるようになっても、2,3日日本人と過ごすとすぐに話せなくなるみたいに
価値観や考えを変えるのも同様に難しいけど
こんな貴重な場にいるから、それなりの努力をして、足を踏み入れて、色々考えようと思います
そもそも、協力隊は現地の人と同じ物を食べ、同じ言語を話し、同じ生活をして、協力していくってのが根本にあって
言葉でいわれると、そうすることは当然で、自分にもできると思っていたけど
体験すると難しいことも多いなと思います。
やはり読んだり、聞いたりすることじゃなく、感覚からの体験から発想していかないとねと思います。
いずれにせよ、レイネル君が左の世界に目を向けることよりも
自分が見なければいけない世界は、もっと簡単なことなんだと思うし、
そこに向かうことの不安なんて比べ物にならないぐらい、やわい事なんだと思うから
レイネル君に負けないようにしないと・・・・
ということで、少しこの国も好きになりつつあり、反面ボンヤリもしてきつつあるけど、
しっかり向き合おうと思うわけです。
少なからず、不貞寝はしなくなった というどうしようもない進歩はしました。
by power_of_youth82 | 2011-09-01 10:37