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トランスメディア提供アイコン01 3度目のお別れ

パナマで過ごす3度目の乾季。 それでもパナマの人々の生活や価値観に新たな発見が多い今日この頃。

先週から、プロジェクトで関わっていた高齢者が2人亡くなられた。

プロジェクトを開始して3人目。

そのうちの一人は、先日の訪問では自分の手を強く握り離さなかった。障がいで言葉を失った彼女の残された表現。

もう一人は、壊れた杖を片手に少しずつ歩いていた。「足が痛い」といいながらも、何かを買いたくなったらしく、家を抜け出し、近くの小さなお店まで一緒に歩いた。


二人の為に、新しい杖や車椅子につける机を用意していた。杖は今日渡す予定にしていた。

渡せなかった杖。


今日、挨拶に家を訪問した。花が飾られた台、写真は無い。もちろん、本人も居ない家。何か悔しさと寂しさが込み上げてきた。


今から少ずつ関係を深めて、生活を改善していこうと思っていた。。。でも、少しずつ何てペースでは、遅かったようだ。



自分には元気そうに見えた二人。 

でも、医療の進まない田舎では体調を崩せば、すぐに命を落とすよう。

他の職員は口々に彼らの事を「だいぶ悪かったじゃない」という。

日本の高度医療や延命治療に慣れていた自分にはあまりにも突然のことで・・・・

この国の事情を何にも分かっていなかったんだなと思った。



プロジェクトの管理や家族会の運営にかまけて、本来の考えるべきリハビリや患者に寄り添うことが疎かになっている事は自分でも分かっていた。

そこに向かわないとと思いながら、時間が流れていた・・


本来の事と向き合わなければと来週に控えていた2週間の国外研修をキャンセルした矢先だった。

人の死の後に、後悔をしたってその人の為には何の足しにはならない。

その事は、日本で働いているときも何度も何度も感じた。

今を大切に、出来る限りの精一杯で目の前の患者と向き合っていこうと思う。


大きいものを見れば、小さいものを見失う。 反省を活かしていこう!!

by power_of_youth82 | 2013-02-04 07:23

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