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トランスメディア提供アイコン01 成果を求める所長

日曜日、月曜日、火曜日とお隣の国コスタリカでjica協力のもと「地域に根差したリハビリテーションプロジェクト」で成果を残したコスタリカの方々の訪問がありました。

それに伴いjicaパナマ所長の訪問もありました。

今回のコスタリカからの援助を発案、実行したのはjicaパナマ所長。

所長は来月には任期を終了され帰国されます。


今回のアクティビティーは、所長がプロジェクトへの大きな支援として考えてくださったもの。




障がい者・家族会に大きな刺激を与える良い機会をとなりました。

書きたいことは色々ありますが一部だけ。


今回の訪問に際し、家族会のメンバーにプロジェクトを紹介する小さなプレゼンをお願いしました。


人前で話すことに慣れていない彼らには、少し荷が重い事かと思いましたが、彼ら自身のプロジェクトであることをさらに自覚してもらうこと、そして少しずつ色々な経験を積んで行ってもらえればと思い・・・

手が震え、声が震える人もいましたが、皆自身の言葉で発表してくれました。見ているこちらがドキドキしてしまいましたが、本当にグループは成長しているなと感じた時間でした。

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さぁ、少し話はjicaパナマ所長の事に戻ります。

厳しい人、難しい顔をしている印象が強い所長。

その顔にパナマ人もボランティアもプレッシャーを感じてしまう。

しかし、仕事に熱くゆえに厳しく、こだわりがある。




実はプロジェクトがここまで前進できたのは所長のプレッシャーがあったからこそ、省庁本部の人々、現場で働くパナマ人、そして自分も沢山のプレッシャーを感じ、そしてそれぞれに努力したからこそ今があるのだと思います。

このプロジェクトにおいて少し嫌われ者であり続けてくださったからこそ、ボランティアとして仕事が行い易く現場の団結力も生まれました。


成果にこだわり、きっとボランティアに期待したいがゆえに厳しい所長。

所長という枠を破り、現場に入り山を登り川を渡った所長。賛否両論あると思いますが、成果にこだわるがゆえの行為だったのだと思います。

この行動が省庁へのプレッシャーとなり、数日後には省庁トップが巡回に参加するという事もありました。



今回の数日が所長が直接的にプロジェクトにかかわる最後の数日となりました。

この日までの準備や前回の計画の見直し等、パナマ人と所長の間で・・・・・・・頭痛薬を何錠か飲む事となりました。

パナマの同僚にも時間外まで働いてもらいました。

もちろん、今回も現場には少し張り詰めた時間も流れました。特に次期の計画を考えている時はいつものように肩に力が入りました。


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そして最後の日は、省庁のトップそしてプロジェクトをコーディネートしてる本部の方々も顔をそろえ所長へのささやかなプレゼント贈呈の時間がありました。

省庁トップからの所長への感謝の言葉は、ありきたりな挨拶ではなく言葉に心がある事が感じられました。

そして、所長からの挨拶。現場で一緒に働いているパナマの職員一人一人の名を呼び感謝と激励の言葉を言われました。

それらの言葉に、省庁本部と現場で働く同僚は涙していました。

そして、本当に沢山の援助をいただいたと言っていました。

誰よりも所長のプレッシャーに悩まされていた彼女達の涙は、彼女たちの努力への労いと感謝から来るものだったと思います


一ボランティアでありなが、今までの時間の経過を目にし、今日という日に立ち合う事が出来たことに本当に感謝でした。


国際協力には色々なかたちがあると思いますが、一つ大きな良い例を見させてもらえました。

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さて所長帰国後は、このプロジェクトの新たな歩みとなります。

非力ではありますが、しっかりと、そして厳しく、確実にバトンを繋いでいこうと思います。

成果を求めて、頑張ります。

by power_of_youth82 | 2013-03-12 11:33

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